2019年版 インドネシア(ジャカルタ)でのVOA(Visa on arrival)の取得方法

※この記事は日本航空がターミナル3に移動になる前の記事です。ターミナル2とは若干異なりますので、ご注意ください。
VOA(Visa on arrival)とは
インドネシアでは観光か親族訪問のみの滞在の場合、VISAなしで30日間の滞在が可能です。VISAなしの場合は、必ず30日以内にインドネシアを出国しなければなりません。
VOA(Visa on arrival)の場合は、観光以外に展示会などでの打ち合わせが可能で、30日間の滞在が可能です。さらに、イミグレーション(入管管理局)で30日間の延長(合計60日間の滞在)が可能となります。
VOAによるトラブル
●VOAにて入国する際には,「VISA ON ARRIVALカウンター」で35米ドルを支払い,領収証(二枚綴り)を受領すること。
●VOAを購入後,「入国審査ブース」で入国審査官にパスポートや領収証を提出する際,明示的に入国審査官に「VOAによる入国である」旨を伝えること。
●入国審査を終え,パスポートが返却された際には,その場でVOAシールがパスポートに貼付され,入国印が押印されていることを確認すること。仮にシールが貼られず,「VISA EXEMPTION」との緑色の入国印が押印された場合には,その場で訂正を求めること。
●パスポートの返却とあわせて,領収証の半券(FOR APPLICANT)を受領すること。領収証が返却されない場合や誤った日付の領収証が返却された場合,適正な領収証の返却を求めること。
在インドネシア日本国大使館
上の大使館からの通達にもあるように、VOAでトラブってしまう日本人も多いようです。恐らく、インドネシアあるあるの不親切なVOA発行の仕組みに問題があるのではないかと思いますが、知っていれば何も心配要りません。
VOA(Visa on arrival)の取得方法
1.VOA発行カウンターに行く
飛行機を降りたら、入国ゲートの手前(スカルノハッタの場合は50mくらい手前)にある、VOA発行カウンターに行きます。くれぐれも入国してしまわない様に注意してください。入国してしまったら戻れませんが、その手前までなら戻れます。通り過ぎてしまったら、戻りましょう。
2.VISA(VOA:Visa on arrival)を買う
VOA発行カウンターで35米ドルを払って、領収証(2枚綴り)を受け取ります。米ドルかインドネシアルピアで支払うことが出来ます。

クレジットカード(VISA/Master)も利用可能のようですが、使ったことが無いので分かりません。どれも持っていない場合は払うことが出来ません。日本円で買えると書いてあったブログを見た記憶がありますが、多分ダメだと思います。そもそも、日本円のおつりなんて用意してないでしょう。誰か日本人でもいれば、両替してくれる人もいるかもしれませんが、日本からドルかルピアを持っていきましょう。
2018年10月時点ではルピアがかなり安かったので、ルピアで払う場合は、600,000ルピアでした。ルピアは変動するので、ルピアで払う場合は多めに持って行った方が良いです。その後タクシーも使いますし、タクシーでカードは使えませんし。税関を抜ければ、両替屋はやってます。日本よりレートは良いですが、それでもかなり悪いです。
3.入国ゲートに行って、入国手続きをする
すぐ隣のブースが入国ゲートです。すぐ隣ですので、注意しましょう。一般の入国ゲートではありません。
ここにパスポートと領収証(2枚綴り)と帰りのチケットを提出します。入国ゲートなので、滞在目的を聞かれます。当然ですが、HolidayとかVacationと答えましょう。インドネシアはオランダ英語なので、ハリデイではなくホリデイ、ヴァケーションではなくファケーションと行った方が通じると思います。もし、仕事で来ていなくても、仕事と言った時点でアウトですので、くれぐれもご注意ください。
無事終わると、VOAシールをパスポートに貼って、証明印を押してから、パスポートと帰りのチケットと領収書の半券を返してもらえます。きちんと確認して受け取りましょう。この時点で入国完了です。観光などの一般の入国ゲートとは違う通路を通って、出口方向(税関方向)へ向かいましょう。
4.VOA取得時のトラブル
おそらく日本国大使館の通達に書いてあるトラブル事例は、ここを何もせずに通過してしまうことによるものと思います。案内も不十分だし、通過できてしまうのがインドネシアなんです。ここを通過してしまうと、領収証(2枚綴り)は持っているが、パスポートにVOAシールは貼られていないし、証明印も押されていない、という状態になってしまいます。そのまま一般の入国ゲートでパスポートを出せば、めでたく観光でのVISA無しでの入国となってしまいます。こうなってしまうと、もう戻れません。
5.一般の入国ゲートの横を通過する
一般の入国ゲートの横を通過します。VOAシールと証明印を持っていて、正しい通路で来れば、一般の入国ゲートの方に行くことは無いと思います。実はこの通路の最後で無理やり行けば、一般の入国ゲートの方に行くこともできますが(すぐ隣なので)、通路の終わりでVOAシールが貼られているかどうか(貼られているということは入国完了しているということ)ちゃんとチェックされるので、もし何か間違っていたら戻れと言ってもらえると思います。ただし、ここに人がいない場合も過去にはありましたので、過信は禁物です。
問題がなければ、一般の入国ゲートの横を通過して、終了です。
6.税関を通過する
最後は預けた荷物を受け取って税関を抜けましょう。飛行機の機内で税関申告書をもらっているかと思うので、それに記入するか、無ければ、その辺においてあるので記入して税関を通過します。その際、税関申告書を税関の職員に渡します。
これで通過出来れば、ホントに入国が完了です。
7.税関の抜け方

持ち込み手荷物にお酒等のインドネシア持ち込み禁止のものを入れている場合、
白いチョークでスーツケースに直接×印書かれていることがあります。(最近聞いたところでは、スーツケースのシールやタグにチェックの印を油性マジックで入れられた事があったとか。)このチェックは、飛行機からスーツケースが降ろされた時点で既にX線での検査を一度して、税関で開けてチェックするように!と伝えるための目印です。その場合、税関のところにあるX線で検査される率が高いです。「高いです」と言うのは必ずと言うわけではなく、税関が他の人の検査で忙しい、金目のものではないと判断された、等の場合はスルー出来ることもあるからです。
チェックを付けられてもスルーしたいと言う場合は、次の方法で行ける場合が多いです。私の場合は、これで行けてます。
・チェックをうまく隠す。または消す。
・他の人が捕まるのを待って、そっちに集中しているときに通過する。
・税関職員が疲れて減ってくると、全員スルーになるので、そのタイミングを待つ。
・怪しい動きや目線をしない。
逆に禁止では無くても、金目の物と判断された場合、難癖つけて取り上げようとされることが多いので、お金(結構な額)を払って許してもらうか、黙って取り上げられるか、その場で捨てたり叩き壊したりするか、の選択をするしかありません。税関職員に儲けさせる必要はないので、取り上げられるくらいなら、その場で捨てるなり壊すなりしましょう。
既定の税金を払えば入れるんでしょ?と言うのは甘いです。払うのは既定の税金ではないからです。インドネシアですので、お察しください。
次はVOAの延長方法について書いてみます。
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